うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

日本はもはや民主主義国家ではない。

コロナ禍の日本社会は「嘘」に満ちあふれている(日本社会と書いたのは単に日本語圏外ではどうだか知らないから)。いまが息苦しいのはマスクのせいもあるけどひたすら嘘にまみれていきていかなければいけないからだ。何がステイホームだ。

僕ら国民市民を守るために先頭に立ってコロナと戦わなくてはならないはずの為政者たちが使えないことはこの一年でよくわかった。神里達博氏はこう語る。

率直に言って、この国は大丈夫なのか、という気持ちが募る。おそらく最大の問題は、責任ある立場の人たちが、この危機をできるだけ「自然現象」として処理したいと考えていることではないか。つまり「仕方が無かった」と言いたいのだ。だが、冒頭で触れた通り、今回の第4波は予想し得たものだ。また、十分な国力があり、諸外国と比べても感染者数が顕著に多いわけでもないのに、発生から1年以上が経った今、医療崩壊が起こるというのは、国の総合的なマネジメントに問題があるとしか言いようがない。[link]

ぼくはそれ以上にメディアと言論人が絶望的に駄目だと思っている。みんなどこ向いてるのだろう。他人事か、特権意識か、思考停止か。

たとえばテレビニュースは、ひたすら日々の感染者数が先週より増えただの、街の人出が増えただの、若者がだのと伝える。日々の感染者数に一喜一憂するより大事な指標に目を向けるべきだ。きっちり計算したわけではないが街の人出と感染者数はダイレクトに関連していないはずだ(一年前に言われて今さっぱり言われなくなったが「接触回数」がゼロの人、つまり外出中に誰とも会話せず触れ合わずずっとマスクをしてる人がいかに街にあふれようが感染しないはずでは?)。叩きやすい対象を叩いてそれでいいと思うのか正しいと思うのか。

今回の緊急事態宣言がオリンピック実現のためだとすれば、日本はもはや民主主義国家とは言えない。国民に不要不急の自粛を要請しておいて、その目的が不要不急の国家イベント実現なら、国家>国民ということになり、国家<国民の民主主義国家では起こり得ないことではないか。

以上ツイッタで最近書いたことを改めて。