うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

将来の夢と社会規範

子どもに対する「将来の夢は何ですか」という月並みな質問、それに対応する夢のある月並みな答え、それはこの日本社会を覆う時代遅れの社会規範とリンクしている。 ぼくは子どもの頃、将来の夢は無かった(※註)。だいたい、男の子や野球選手とか女の子はケ…

「ずっと同じ」でいいわけないだろ。

日本が単一民族であるという自己認識は、いつから生じたのであろうか。 司馬遼太郎は、幕末には「日本人は実在しなかった」と書いています。薩摩人や長州人、土佐人はいたが、日本人という自意識をもつのは、坂本竜馬ただ一人であったとしています(『竜馬が…

「狂気の軍部」というフタ

いまだに、太平洋戦争時の日本の軍部を「狂気」というワードで説明する向きがあって、げんなりする。 それは「フタ」なんだ。自分たちが向き合うべき現実に「フタ」をしているんだ。それが「狂気の軍部」というフタなんだ。 そのフタをあけない限り、日本の…

デフォルト化する日本

昨日の「無責任な勤勉さ(天皇の国)」の続き。 さいきん、車で道を走っていると、怠惰な運転をする人がやけに多い気がする。代表的なのはショートカット。「だろう運転」の代表格。交通事故が減ったこと、高齢者ドライバーが増えたことなどとの関連はわから…

無責任な勤勉さ(天皇の国)

無責任な勤勉さ、について最近考えている。 勤勉なんだけど無責任。それは、戦時中の多くの日本国民に言えることではないかと思う。 戦後の代表的な言説に「軍部や特高が怖くて何も言えなかった」というのがある。でも本間報告書なんかを読むと、そうは思え…

猫は、がんばらない。

猫は、いつも一生懸命に生きている。その一心不乱な姿がかわいかったりする。人間の3歳児程度の知能があるとも聞いたことがあるが、まさに3歳児的な一心不乱さだ。 一生懸命だが、「頑張り」はしない。その違いは決定的だ。 「頑張りを見せる」という。あ…