うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

「頑張っているのに失礼」考

朝日新聞2021年9月8日朝刊p11、(多事奏論)観客の選択「頑張っているのに失礼」なのか(田玉恵美)

客には満足して帰ってほしいのでは? と聞くと意外な答えが返ってきた。「芸術は、ブラボーや拍手喝采をもらったり、お客さんを喜ばせたりするためだけに存在するわけではないと思うんです。なにかを感じたり考えたりしてもらうこと自体に意味がある」という。当時ダンサーたちがもっとも手応えを感じていたのは、終演後に客席からブラボーとブーイングが同時に起きるときだったそうだ。「見る人の感想や受け止め方は人それぞれに違って当たり前ですよね。みんなが同じ反応をするほうが、逆におかしくないですか?」 - link

「頑張ること」は「頑張りを見せること」とほぼ同義で、つまりはプレイの関係性。そして、「頑張り」が免罪符となる、思考停止の甘えた関係性。自分の頭で考え、自分の感性で感じ、考えたこと感じたことをそれぞれが表現する関係性とは真逆にある。