うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

大人たちは若者に対して無為無策のツケを押しつけていないか。

「特攻」については様々な見方や意見があるが、僕は「責任ある大人の無為無策のツケを若者が払わされた」ものだと考えている。昭和19年6月のマリアナ沖敗戦の後、日本政府と日本軍は迅速に終戦工作を進めるべきだったが、それから約1年間の間、外交面も軍事面も有効な手を打てないまま「一撃」固執した。「一撃」が加えられれば無条件降伏ではなく条件交渉ができるとの希望は、戦局悪化にともなって日に日に現実味を失っていったにもかかわらず、責任ある大人たちはその現実から目を背けた。彼らが無責任な態度をとり続ける間、特攻で飛び立った若者が次々と亡くなっていった。

…という76年前の日本がどんな様であったか、コロナ禍の今、オリンピック開催を前に考えている。

僕も含め、今の大人たちは若者に対し、僕らの無為無策のツケを押しつけてはいないだろうか。