うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

将来の夢と社会規範

子どもに対する「将来の夢は何ですか」という月並みな質問、それに対応する夢のある月並みな答え、それはこの日本社会を覆う時代遅れの社会規範とリンクしている。

ぼくは子どもの頃、将来の夢は無かった(※註)。だいたい、男の子や野球選手とか女の子はケーキ屋とか言って、ほとんど叶うわけないじゃん。おおかたリーマンになるんだし。

大人は何故、子どもに将来の夢を語らせるのか。それは、「若者は夢を抱き、その実現に努力する」という社会規範に沿った子どもかどうか、その問いで見極めているのだ。つまりは踏み絵だな。嘘でもいいから夢を語り、「ぼくがんばってますプレイ」を大人に見せられる子どもが、大人の築き上げた既存の社会規範に沿った子どもと判定される。このへんの話は以前どっかに書いたけど詳細略。

※註:といいながら、小学校の卒業文集にはしっかりと将来の夢を書いていて驚いた)