うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

統制社会と「がんばる」

日本社会の統制が進んだのは昭和初期以降で、同時に天皇の神格化と「がんばる」の浸透が進んだ。

西洋社会に対抗する日本的な価値観として、天皇を頂点とした統制社会が推奨され、そこでの個々は「がんばる」ことがデフォルトの美徳となった。

民主主義よりも全体主義に親和性が高いものだが、当時は全体主義というよりも、あくまで日本的なあり方が求められた。日本主義的思想というべきか。

日中戦争の泥沼化から太平洋戦争にかけてこの思想は強化され、それに感化された若者たちが戦後高度経済成長下の主役となり、ここに日本的統制、「がんばる」社会の完成をみた。

…と、歴史的な流れを俯瞰してみた。現段階ではあくまで仮説だけど。

今後の日本社会が求められるのは、この統制社会からの解脱。