うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

レジェンド賞賛と過去のトラウマ説。

戦後の日本人はファンタジー、幻想のなかを生きているのではないか仮説。

戦前・戦中の日本および日本人の実態は、戦後ぼくらがイメージしているものと、かなりのズレがある。それはどうしてか。

ジョン・ダワーがいうような、敗戦のショック。それまで死と直面しつづけてきた緊張感から脱した虚無状態。そして、占領下の価値観の大転換。そんなこんなが、日本人に架空の物語を紡ぎださせたのではないかという仮説を立ててみる。

敗戦というトラウマ。

たとえば、レジェンド葛西やレジェンドカズは、なぜ賞賛されるのか。単純にスポーツ選手の優劣なら年齢は関係ない。「諦めないでやり続ける」ことのアイコン。それを賞賛したい日本人の心理。

敗戦を認めたくない。頑張って頑張って、諦めないでやり続けてきたからこその戦後高度経済成長があり世界二位の経済大国であり豊かさの実現であるとして、戦前戦中の苦難と戦後の成功をひとつなぎに把握して自らを納得させたいから、ではないか説。

まだちゃんと調べてないんだけど、「老舗」がもてはやされるようになったのは、どうも、ここ数十年の間のようである。

レジェンド崇拝の風潮は、日本人が過去のトラウマに縛られているからなのではないか。ぼくらは不自由な今を生きているのではないか。

そこには引き続き、こだわっていきたい。