この国には、世界的には極めて珍しいであろう尺度が存在する。
それは、「がんばる」という尺度だ。「あいつ、がんばってるなあ」といえば、それは賞賛の意をあらわしている。
しかし、その尺度は往々にして、固定した上下関係のなかで耐える、という尺度としても使われる。「ドン」に従順に、嫌なことがあっても我慢することが、賞賛に値する、とされる。
いつからこの国は、こんな尺度がまかりとおることになったのか。戦時中、といいたいところだけど、実は戦後のどこかの時点ではないか、という気がしている。
今後の課題だ。