うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

ミンナノジダイ

昭和という特異な時代について、考え続けている。

昭和は、端的にいえば「みんなの時代」だ。子どもの常套句「だってみんな持ってるんだもん」の「みんな」だ。本来は多様性を有しているはずの人々を「みんな」と十派一からげに扱い、「みんな」という不純物のないシロモノとして規定する、その「みんな」だ。

いつだったかなあ、新聞紙面に、画一的な住宅が並んだ団地の空撮かなんかの写真とともに、戦後日本人は同じ暮らしを志向してきた的な記事が書かれていて、強い違和感を感じたことがある。たぶん、新聞記者なんかはそう感じるんだろうけど、でもさ、蓋をあければ、みんな違うじゃん。

という当たり前の事実に蓋をし続けてきたのが、昭和の正体だ。

ではなぜ、昭和がそういう時代になったのだろうか。謎はまだ解けない。