うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

日本人という輪郭

現在の「日本人」という輪郭が確立したのは、1945年の敗戦後のことだ。

それまでは、朝鮮とかも「日本」だったからね。満州など含めて、「大日本」といった国家の輪郭だった。

敗戦で、「大日本」は、「小日本」になった。いまのアイデンティティは、戦後の小日本時代のものだ。

また、戦後占領期にはアイデンティティは確立していない。国家主権も奪われた状況下で、アイデンティティも何もあるものか。

つまり、早くても、アイデンティティ確立は、日本が独立を回復した1952(昭和27)年よりも後となる。

この頃、「がんばる」は、まだ、必ずしも今のような意味で使われてはいなかった。当時のニュアンスで言うと、富田林署逃走事件の樋田容疑者なんかは「がんばって逃げ続けた」とかなるだろうか。

(つづく)