うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

「従順な人々の国」の成立過程は?

現代日本社会は、従順な人々によって主に構成されている。おそらく今後、大きく変わっていくだろうが、いまのところ基本線はそうだ。

従順な人々の価値観はきわめて内向きで、既存社会体制とそれを支える価値観を受け容れ、「上」には無条件に従う。つべこべ言わない。歯向かわない。敵と戦うよりも、絆の保持に熱心だ。

さて、こうした気質は、日本人固有のものではない。この百年の間、この社会のなかで熟成されてきたものだ。

この百年間、日本人の気質に大きな影響を与えたのは、大きくは2つ、戦争という失敗体験と、高度経済成長という成功体験だ。と考えると、「従順な人々の国」が成立したのは、高度経済成長期の終盤以後、1970年代と考えられる。

その詳細を、つぶさに点検しなくては。