うにゃにゃ通信

日本近現代史系公開めも書き

ドラマ「チア☆ダン」に込められたメッセージ

民放の娯楽系ドラマには、ときどき、はっとさせられる。娯楽なのに、すごく現代的なメッセージを、ぶちこんでくることがある。 いま放送中のドラマ「チア☆ダン」、おととい7月20日放送(第二回)の一節。 山本舞香演じる柴田茉希が、「人にあわせて踊ると…

こうして僕らは「日本人」を卒業していく。

きのうのロシアW杯初戦、日本代表はコロンビア代表に勝った。まさか勝つとは思わなかったけど、90分を通して、日本代表のパフォーマンスは良かった。たぶん、これまでW杯本選で見た日本代表の試合のなかで、最も良い試合だった、というより、やっと、ま…

誰のための猛練習か→目上への服従

日大アメフット部問題の続き。 昨夜のテレ東の「フットブレイン(FOOT×BRAIN)」に、スノーボードパラレル大回転・ソチ五輪銀メダリストの竹内智香さんが出ていて、興味深かった。竹内さんはスイス代表チームと一緒に練習をしていたときのことを振り返って、…

日大アメフット部問題:絶対無比の権力者としての「天皇」がまかり通る日本社会

誰かが誰かを意のままにする、服従させる、そしてそれに従順なひと達、というあり方は、前近代的で、自立・自律した個人のあり方とは、かけ離れている。 たとえば日大アメフット部の悪質タックル問題。 アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦で悪質…

「未来の私は、がんばった私で出来ている」のは、僕は嫌だ。

電車の車内吊り広告に、Gabaの「未来の私は、がんばった私で出来ている。」というコピーを見た。 ちょっと前の「人は、がんばりたい生きものだから。」といい、広告には「がんばる」を肯定的にとらえたコピーがしばしば登場するのは、これだけ日常生活に浸透…

「従順な人々の国」の成立過程は?

現代日本社会は、従順な人々によって主に構成されている。おそらく今後、大きく変わっていくだろうが、いまのところ基本線はそうだ。 従順な人々の価値観はきわめて内向きで、既存社会体制とそれを支える価値観を受け容れ、「上」には無条件に従う。つべこべ…

TOKIO山口達也問題と財務省事務次官セクハラ問題(続):「みんな」から「わたし」へ。

前回の続き。 TOKIO山口達也問題と、財務省事務次官セクハラ問題というのは、同根か。女性に対するわいせつ行為/セクハラ発言ということだけでなしに。 芸能界トップのアイドル事務所所属タレントが、おそらくはその「権威」を存分に行使した行い。官僚トッ…

「みんな」の時代から「百花繚乱」の時代へ(TOKIO山口達也と財務省事務次官セクハラ)

TOKIOの山口達也が女子高校生への強制わいせつ容疑で書類送検された件。印象的だったのは、それについて、メンバーの国分太一、リーダーの城島茂、山口をよく知る先輩の東山紀之と、ジャニーズのタレント達が、それぞれの言葉で考えを語ったことだった。 ジ…

「がんばる」と「一揆」、日本人の内向きな志向性

日本人が好んでよく使う「がんばる」には、我慢する、とか、耐え忍ぶ、といったニュアンスが、好意的に込められている。…ということに注目してみる。 がんばる姿が賛美されるのは、我慢したり、耐え忍んだりする姿勢が好ましいからだ。それも、ただ物理的な…

ルパン三世的キャラが日本人に好まれる理由

宮崎駿の映画初監督作品にしてアニメ史上に残る名作、「ルパン三世 カリオストロの城」を見ていて思ったこと。 ルパン三世は、狙った獲物は必ず仕留める泥棒だ。その仕事ぶりは執拗で、徹底している。一方、人間性はきわめてあっさりとしていて、「あばよ!…

自分たちに都合の良い主張は歓迎されるという当たり前の話。

大前治という方が書いた、「焼夷弾は手掴み、空襲は大丈夫…国民は「東京大空襲」をどう迎えたか」や「10万人死亡「東京大空襲」の翌朝、政府が何と言ったかご存じですか」が話題沸騰らしいので、それについてのコメントをいちおう書いておく。 全体的には、…

「固定概念に縛られ結論ありきの日本人があまりにも多い」のは何故か。

固定概念に縛られ結論ありきの日本人があまりにも多いからです。 と、宋文洲氏が「アメリカ・リスクに鈍感な日本人」で書いていました。 なぜでしょう。それは、そのほうがラクで、磐石(のつもり)の価値観を揺さぶられることがないから安心だからではない…

ほんとうに大事なことは、この国では話し合われない。

「104歳の篠田桃紅さんが語る「デフォルトの日本人像」」で書いたように、この国は、「何とかなるさ」という考え方に支配されている。 何とかなるし、ダメなものはダメだから、どうしてもなんとかしようという気が起こらない。なりゆきまかせ。 日々、い…

ガンバってるうちは、ダメじゃねえの?

ガンバル、ガンバレ、ってみんな好きだけど、それって、具体的にどーゆーこと言うの? 全力を尽くして努力を続ける、あきらめるな、って感じを指すんだろうと思うけど、じゃあ、具体的にどうなのさ、という話で。 全力を出すとか、努力するとか、あきらめな…

いまだ日本社会は「徹底抗戦」のなかにある。

日本社会で、本音(実態)と建前(キレイゴト)が乖離しつづけている気がする。それでも、昨日とおなじように、今日が始まり、きっと明日も、おなじように過ぎていく。そうした、一種の微温的ヌルさの中で、ぼくらは自ら何かを打開しようともせず、時が過ぎ…

オリンピックは観衆の妄想ファンタジーを満足させるイベントじゃない。

いったいいつまで、オリンピックで国威発揚を続けるのか日本は。 すごいぞニッポン、がんばれニッポン。 全国民の期待を一身に受けた国を代表する選手が、ものすごい頑張りの果てに栄冠をつかみ、日本中が歓喜に包まれるというストーリー。 ファンタジー。 …

「日本人フリー」の提唱

日本人という民族はたしかにこの日本国土にずいぶん前から暮らしてたんだけど、日本人というアイデンティティが日本人に芽生えたのはかなり最近のことで、かつ、日本人という属性については理想的に語られ刷り込まれた部分がかなりあって、僕らはその支配下…

レジェンド賞賛と過去のトラウマ説。

戦後の日本人はファンタジー、幻想のなかを生きているのではないか仮説。 戦前・戦中の日本および日本人の実態は、戦後ぼくらがイメージしているものと、かなりのズレがある。それはどうしてか。 ジョン・ダワーがいうような、敗戦のショック。それまで死と…

本当の雑草魂は、頑張らない。

稲垣栄洋『雑草はなぜそこに生えているか』(ちくまプリマー新書、2018年1月)が面白い。 「雑草は、踏まれても踏まれても立ち上がる」と、よく言われるが、じつは、「踏まれた雑草は立ち上がらない」と著者は書く(p179)。 雑草は、踏まれたら立ち上がらな…

最初の投稿。

ブログ「日本近現代史の空の下で。」の別室をつくってみました。 ↑は、原則週1回更新、ある程度きっちりした論考を書いているのですが、こちらは雑談的なやつを、更新タイミングも決めずに適当にいきますとの当初設計。